白鵬「唯一の人間になった」41度目の優勝&前人未到の幕内1000勝

「大相撲秋場所・14日目」(22日、両国国技館)

 白鵬(宮城野)が5場所ぶり41度目の優勝と、史上初の幕内通算1000勝を達成した。全勝街道を突き進んで迎えた14日目。2敗の大関豪栄道(境川)を上手投げで破り、14勝目を飾った。

 この日の一番では立ち合いでタイミングが合わず、2度の“待った”。3度目の仕切り直しで鋭く踏み込まれたが、左の上手をつかむとタイミング良く豪快に投げ飛ばした。

 取組後は「立ち合いは合わなかったが、無事に終われて優勝できてホッとしています。うれしいです」と安どの表情。初日から順調に白星を積み重ね、賜杯を手にした。

 昨年の九州場所以来、優勝から遠ざかり、苦しい時間を過ごしてきた。立ち合いのかち上げなど取り口の批判を受け、けがにも見舞われた。先場所は3連勝からスタートしたが、4日目に休場。厳しい目が向けられたが、圧倒的な強さは健在だった。

 存在感を示し、「年とともにけがも増え、時間かかったが価値ある優勝だと思います」と満足げ。今場所を振り返り「初日から変わりなく、務めたのかなと思います。場所前から1000勝、目標にして臨んだ。上出来になると思わなかったし、唯一ひとりの人間になって最高に気持ちいいです」と笑顔を浮かべた。

 千秋楽は横綱鶴竜(井筒)との対戦。全勝優勝をかけて、最後の一番に臨む。

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