アジア大会リレー金の多田修平、まさかのインカレ3位「出せる力は出した」

レース後、天を仰ぐ多田修平
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 「陸上・日本学生対校選手権」(8日、等々力陸上競技場)

 男子100メートル決勝が行われ、ジャカルタ・アジア大会400メートルリレー金メダルメンバーの多田修平(22)=関学大=は向かい風1・4メートルの条件下、10秒36で3位に終わった。アジア大会100メートル3位の山県亮太(セイコー)、同200メートル金メダルの小池祐貴(ANA)の後輩である永田駿斗(慶大)が10秒34で優勝した。

 多田はあ然とした表情で電光掲示板を見つめた。結果は0・02秒差の3位。「優勝を目指していたので悔しい」と話したが、日本選手権で流したような涙はなかった。「結果的にいい形では終われなかったが、出せる力は出した。後悔はない」。どこかスッキリとした表情も浮かべていた。

 昨オフには、課題とする後半の伸びを得ようと、ピッチでスピードを得る走りではなく力強さを意識した。しかしなかなかしっくりこず、持ち味である序盤の伸びを欠いた。シーズン途中で意識は元来の走りに戻したが、いい感覚はなかなか得られず。暗中模索はシーズン中も続いた。「試合があるたびに正直、嫌な気持ちもあったので。シーズンをある程度終えてホッとしているというか…。早く冬季練習に入りたい」。

 10月の国民体育大会(福井)には出場を予定しているが「これが現状、冬で鍛え直して、来年もっと勝負できるようにしたい」と来季以降の再起を誓った。

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