角田夏実 必殺ともえ投げに自虐「持ち主に似てわがまま」

 柔道女子52キロ級で17年世界選手権銀メダリストの“関節女王”角田夏実(25)=了徳寺学園職=が19日、千葉県浦安市で行われた所属の壮行会に出席した。初出場するアジア大会(18日開幕、ジャカルタ)に向けて「今年はケガもあまりしていない。勝って帰ってきたい」と優勝を宣言した。

 柔術やサンボ仕込みの関節技が代名詞の角田だが、今年は4月の全日本選抜体重別選手権で、世界女王の志々目愛(了徳寺学園職)、ホープの阿部詩(兵庫・夙川学院高)という強豪トップ2を「ともえ投げ」で投げ切って優勝した。それまでは寝技へのつなぎとして使っていた技だが、「昨年は得意技を聞かれても決め技がなかった。今年『ともえ投げ』と答えられるようになったのは進歩」と自信をつかんだ様子だ。

 ただ、そのキレ味は気まぐれだという。全日本選抜の直前までは感覚を失っていたが、本番で抜群のキレを発揮した。それ以降は再び練習でも鳴りを潜めてるらしく、「やろうと思ってもできない。(実戦で)夢中にならないとできないのかな。持ち主に似てちょっとわがまま(笑)」と自虐した。

 今年は世界選手権代表には選ばれなかったが、アジア大会で優勝すればグランドスラム大阪(11月)の出場権を得られるだけに、2020年につながる大一番になる。「(代表選考対象の)欧州大会でも負けまくってたので、世界選手権代表はないだろうなと思っていた。逆に4年に1度しかないアジア大会に選ばれてラッキー」と気持ちを新たに臨む。

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