ジョセフ日本完勝!サンウルブズで磨き上げた連係プレーで強豪イタリアを圧倒!

 「ラグビー・テストマッチ、日本44-17イタリア」(9日、大分銀行ドーム)

 ラグビー日本代表(世界ランク11位)はイタリア代表(同14位)とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2018」第1戦に臨み、34-17で快勝した。欧州6カ国対抗のチームに勝利するのは14年6月のイタリア戦以来で、通算対戦成績は日本の2勝5敗となった。日本は前半28分にWTB福岡堅樹(25)=パナソニック=の60メートル独走トライなどで17-14で折り返し、後半はWTBレメキ・ロマノラバ(29)=ホンダ、FB松島幸太朗(25)=サントリー=のトライで突き放した。第2戦は16日に神戸でイタリアと対戦。23日には豊田で世界12位のジョージアと戦う。

 完勝だった。世界ランクこそ日本が上に立つが、強豪国ティア1に名を連ねるイタリアを、攻守で圧倒。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「2年間、このレベルの試合をやること、強豪に力量を見せるために選手たちは努力を重ねてきた」と胸を張った。

 日本の成長を象徴する連係プレーは後半21分のシーン。敵陣中央、深い位置で、SO田村が右サイドへライナー性の約30メートルのキックパスを送った。ライン際でキャッチしたフッカー堀江は即座に折り返し、受け取ったレメキがトライを決めた。

 田村は「あそこが空いているのは分かっていた。偶然判断してやったのではない」と言う。堀江は「(田村)優と目が合った。優やったら立ち位置と目だけで通じるやろなと」と明かす。必然性のある、あうんの呼吸で決めたプレーだった。

 日本代表の大半はサンウルブズの一員として、2月から南半球の強豪クラブが集うスーパーラグビーに参戦してきた。開幕9連敗を喫し、批判も浴びた。HCを兼務するジョセフHCは「サンウルブズで参戦する意図は、すべてテストマッチに向けて準備するためだった」と強調した。

 連敗の中で、強豪を肌で感じ、個人スキルや連係面を磨き続けた。この試合に向けて、1週間の休暇と2週間の合宿を敢行。来年のW杯初戦を想定してチームを作り上げた。そして勝った。

 堀江は4年前のチームと比較して「意欲を持ってやっている。それまではやらされていた」と言う。W杯へ、チームの骨格はできつつある。

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