穂積、二宮組が決勝進出!四大大会日本女子ペア初 63年ぶり快挙Vへ10日決勝

 「テニス・全仏オープン」(8日、パリ)

 女子ダブルス準決勝で穂積絵莉(24)と二宮真琴(24)=橋本総業=のペアが、第8シードのチャン・ハオチン(台湾)、ヤン・ザオシャン(中国)組を6-2、6-2で破り、日本人同士のペアとしては四大大会の同種目初の決勝進出を果たした。四大大会では穂積が昨年の全豪で、二宮が昨年のウィンブルドンでともに4強に入っていた。10日の決勝ではチェコのペアと対戦し、日本人同士のペアとしては1955年に全米オープン前身の全米選手権男子ダブルス優勝の宮城淳、加茂公成組以来の四大大会制覇を目指す。

 4ゲームしか落とさずに、日本人同士のペアとして新たな歴史の扉を開いた。穂積、二宮組が巧みなロブで相手を手玉に取り、約1時間の快勝で決勝進出。最後は二宮がロブを決めると、子どものようにはしゃいで抱き合う。二宮が「2人で勝てた」と喜べば、穂積は「決勝進出という実感が湧かない」と目を丸くした。

 高く放物線を描く球を多く繰り出し、相手の陣形を序盤から乱した。第1セットは0-1から5ゲームを連取した勢いで奪い、第2セットは2-2から4ゲーム連続でものにし、一気に勝負を決めた。

 昨年は別の選手と組み、穂積が全豪、二宮がウィンブルドンで4強入りしたが、ともに決勝には届かなかった。穂積は「あの時(全豪)はちょっとふわふわしていた。今回は自分たちでちゃんとできればチャンスがあると感じている」。パワーでは屈強な外国勢に勝てないため、細かな戦略を立て、巧みな連係で対抗した2人。悔しい経験を経て、さらに成長した24歳コンビが快挙を成し遂げた。

 ◆穂積絵莉(ほづみ・えり)1994年2月17日、神奈川県平塚市出身。8歳でテニスを始め、12年にプロ転向。女子ダブルスでは16年4月のカトウィツェ・オープンでツアー大会初優勝を果たし、17年に四大大会の全豪オープン4強。茨城・鹿島学園高出。橋本総業。168センチ、60キロ。

 ◆二宮真琴(にのみや・まこと)1994年5月28日、広島市出身。6歳でテニスを始め、13年にプロ転向。女子ダブルスでは16年9月のジャパン女子オープンでツアー大会初優勝を果たし、17年に四大大会のウィンブルドン選手権4強。兵庫・西宮甲英学院出。橋本総業。157センチ、53キロ。

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