阿炎が初金星!師匠・寺尾譲りの突っ張りサク裂し白鵬倒した

 「大相撲夏場所・6日目」(18日、両国国技館)

 平幕阿炎(あび)が横綱白鵬に初挑戦し、押し出して初金星を挙げた。現役時代、俊敏な動きから海外公演で「タイフーン」と呼ばれた師匠・錣山親方(元関脇寺尾)譲りのもろ手から突きで一気の電車道。17日が54歳の誕生日だった母・早苗さんに1日遅れで大きな白星をプレゼントした。白鵬は初黒星を喫し、自身19個目の金星配給。初顔への金星配給は4人目で日本出身力士は初めてとなった。平幕正代は1敗に後退。大関とりの関脇栃ノ心は豊山を突き落として全勝を守り、単独トップに立った。

 快挙に頭は真っ白。座布団が膝に当たって阿炎はわれに返った。「舞ってんなあ。テレビで見てたやつ。自分ができるとは」。金星の歓喜がこみ上げた。

 13年に入門した際、白鵬はすでに大横綱だった。雲の上の存在に「向かっていく」と腹をくくった。立ち合い、もろ手で突き放した。押し返されても長い手を思い切り出した。後退した横綱に頭をつけ、無心で出て、そして勝った。

 審判長を務めた藤島親方(元大関武双山)は「寺尾関がだぶって見えた。師匠も横綱千代の富士関にもろ手でいった」と目を細めた。しこ名の阿炎は師匠の愛称に、「阿修羅のように燃える」の意味を込めた。直伝の寺尾の突っ張りは、やはり華がある。

 初土俵から2年たたずに新十両に昇進。しかし「なめていた。てんぐになった」と、4場所で十両から陥落。くさって稽古に身も入らず「相撲をやめよう」と、就職先まで決めていた。

 転機は横綱鶴竜の付け人を務めたこと。「人としてすごい」と間近で見ることで相撲への姿勢は変わり、再び番付を上がった。前日は初挑戦し完敗したが「成長を見せられた」と恩返しになった。

 母・早苗さんに贈る1日遅れの誕生日祝い星。「早く帰りたい。早く電話で報告したい」と大急ぎで帰路についた。「場所後に食事に行きます」と親孝行のため、まだまだ大暴れする。

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