「大相撲夏場所」（１３日初日、両国国技館）

　大関高安（２８）＝田子ノ浦＝がまたもヒヤリだ。１日、夏場所へ向け、部屋での稽古を再開させ、兄弟子の横綱稀勢の里（３１）と三番稽古を行った。がっぷり組んで力比べとなったが４連敗としたところで右肩を痛めた。

　土俵脇で右肩を押さえ、うずくまる姿に横綱も「大丈夫か？」と心配顔。三番稽古は途中終了となった。

　その後、痛みがやわらぎ、稽古に再合流。ぶつかり稽古に胸を出すなど安心させた。春巡業の終盤に発症した腰痛に続くアクシデントだったが「大丈夫です」と気丈に話した。

　悲願の初優勝へ向け、肉体を追い込んできた。２日以降の稽古には支障はない様子で「１日１日、自分に甘えないように、できる限り体をいじめて初日に張りのある体で臨みたい」と意気込んだ。