全日本初挑戦の73キロ級・橋本壮市は初戦敗退「また来年帰ってきたい」
「柔道・全日本選手権」(29日、日本武道館)
体重無差別で行われ、初挑戦の男子73キロ級世界王者の橋本壮市(26)=パーク24=が2回戦から登場。90キロ級の垣田恭兵(旭化成)との対戦は延長戦までもつれ込んだが、最後は指導3つで反則負けとなった。
橋本は身長170センチ、体重78キロで臨み、前半からともえ投げや一本背負いを繰り出したが、投げ切れなかった。相手の技は防いだものの、最後は相手の圧力に負けて技を出せなくなって無念の反則負け。「期待してもらったのにすみません」と首をひねり、「技を掛けようと思ったけど(相手が)重くて攻めきれなかった。せっかく出るからには逃げても仕方ないと、最初から最後まで攻めようと思っていた。負けて、思っていた以上に悔しい」と唇をかんだ。
初戦で敗れはしたが、26歳で憧れの舞台に初めて立った。「観客も近いしプレッシャーもある」と独特の雰囲気を体感し、「小さい人が大きい人に勝つところを子供たちに見せられなくて悔しい。また来年ここに帰ってきて、もっといい試合をしたい」と再挑戦を宣言。そのためにも世界選手権(9月、バクー)で連覇する。