羽生欠場 自国開催の19年世界選手権、3枠確保はギリギリの戦いに 刑事の奮起が鍵

 日本スケート連盟は7日、平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が代表入りしていた世界選手権(21~24日、イタリア・ミラノ)を欠場すると発表した。羽生に代わり、補欠の友野一希(19)=同大=が出場する。

 来年3月に日本で開催される世界選手権の出場枠も懸かる同大会。昨季は羽生と宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=がワンツーフィニッシュを決め、五輪、世界選手権の最大出場枠3を決めた日本男子だが、羽生を欠く今回は3枠キープへギリギリの戦いとなりそうだ。

 出場3人中、上位2人の順位の合計が13以内なら、3枠を確保できる。日本は五輪銀メダリストの宇野、五輪代表の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大=と友野の3人で挑む予定。宇野は優勝候補の1人として出場。今季の内容から大崩れは考えにくい。鍵を握るのは五輪で18位に終わった田中か。五輪では4回転ジャンプがなかなか決まらずに苦しんだ。五輪上位選手には欠場表明している選手もおり、五輪代表入りを決めた全日本のような演技ができれば、一ケタに食い込める可能性はある。

 友野は今季ベストの世界ランクは36位。持ち前の思いきった演技で、世界の強豪相手にどこまで戦えるか。

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