大砂嵐 無免許運転容疑で書類送検へ 長野県警は本人の運転とみて捜査

 大相撲の西十両8枚目でエジプト出身の大砂嵐(25)=本名アブデルラフマン・シャーラン=が乗った車が長野県内で別の車に追突した事故で、県警が、道交法違反(無免許運転)容疑で大砂嵐を書類送検する方針を固めたことが22日、分かった。

 捜査関係者らによると、1月3日、同県山ノ内町の奥志賀高原スキー場近くで無免許のまま車を運転した疑いが持たれている。大砂嵐の代理人弁護士はエジプト人の妻が運転していたと説明したが、県警は、運転者は大砂嵐本人で、有効な運転免許証を所持していなかったとみて調べている。

 日本相撲協会はこの日、長野県警に電話し、事情を問い合わせた。協会側の責任者となった春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「最終的に捜査の結果を待って協会の処分を決める。運転していたかは警察しか知らない。警察からの報告がないと何も分からない」と警察の捜査を最優先し、処分は初場所終了後とする方針を示した。

 協会は現役力士の車の運転を禁じている。大砂嵐は協会にも師匠の大嶽親方(元十両大竜)にも事故の報告をしていなかった。協会による事情聴取では「妻が運転していた。事故が起き、妊娠中の妻をかばおうと運転席に移った」と話したという。

春場所での幕下 転落は決定的

 また協会はこの日、大砂嵐の休場を発表した。春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)での幕下転落は決定的な状況にある。

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