「大相撲初場所・初日」（１４日、両国国技館）

　新小結の貴景勝が、稀勢の里から２場所連続の白星を挙げた。粘る横綱を辛抱強く押し続け、最後は右腕をつかみ、２人はもつれ合って土俵の外へ。軍配は稀勢の里に上がったものの、物言いがついて行司差し違えで勝ち「普通に負けたと思った。先場所は自分の相撲で勝てた。今場所はたまたま」と笑顔はなかった。

　元横綱日馬富士の暴行事件に絡み、師匠の貴乃花親方（元横綱）が理事から２階級降格の役員待遇委員となったが「変わらない。自分がやることをやるだけ」と淡々と話した。帰り際には多くのファンから写真撮影、サインを求められた。「明日またしょうもない相撲を取ったら駄目」と気を緩めることなく突き進む。