鶴竜、4場所連続休場中も稽古総見で再起アピール
「大相撲初場所」(14日初日、両国国技館)
初場所に向け、横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われた。右足首、腰を痛め先場所を全休し、4場所連続休場中の横綱鶴竜(32)=井筒=は14番取って13勝1敗と再起へ向け、順調な調整を見せた。
昨年は年6場所中5場所で休場。進退崖っぷちに追い込まれている32歳が元気いっぱいだ。まず21歳新鋭の小結阿武咲(阿武松)をスピード、技で圧倒し5連勝。続く関脇御嶽海(出羽海)にも4勝1敗とした。
横綱稀勢の里(田子ノ浦)にも左腕を封じながら厳しい攻めが光り3連勝。パワー自慢の高安(田子ノ浦)も寄せ付けなかった。
「調子が良かった。立ち合いを確認したかった。足がいい感じだったのでやろうと思った。目の前の一日を大事にしてやっていく。去年は悔しい思いをたくさんした。その分、応援してくれる人に喜んでもらいたい」と、前だけを見据えた。