トランポリン岸彩乃、史上初の「銀」 リオ代表逃した失意から復活
「トランポリン・世界選手権・最終日」(12日、ソフィア)
五輪種目の女子個人決勝で12年ロンドン五輪代表の岸彩乃(25)=金沢学院大ク=が銀メダルに輝いた。同種目で日本勢の表彰台は史上初の快挙となった。岸は準決勝を7位で通過し、8人(各国・地域最大2人)で争われた決勝で55・740点をマークした。男子個人決勝で11年大会3位の伊藤正樹(東栄住宅)は演技を中断し、24・800点で8位。
岸は銀メダルを首に下げ、目を潤ませた。「(現役を)続けて良かった。メダルはすごく重く感じる」。リオデジャネイロ五輪代表入りを逃した昨年、引退も考えた失意の底からはい上がった。
五輪種目で初めて進出した決勝。演技中断がなかった選手の中で難度点が最も低かったが、3回宙返りを含む跳躍の安定感が際立った。今季導入された10点満点の「水平移動点」では9・600点と他を圧倒した。
進退に揺れて大会に出続けていた昨秋、知人に「そんな気持ちじゃ結果も出ないよね」と突かれた。出した答えは「不完全燃焼のまま終わりたくない」。東京五輪が目標に定まった。
リオ五輪女王がいるカナダのクラブで武者修行。今秋は右肘脱臼や首のけがもあったが25歳の第一人者は「東京五輪へいいスタートを切れた」と大舞台へ突き進む。
