宮原知子 11カ月ぶり「ホッ」6位発進 全日本選手権のためにジャンプ制限も
「フィギュアスケート・NHK杯」(10日、大阪市中央体育館)
男女ショートプログラム(SP)が行われた。左股関節の疲労骨折から11カ月ぶりの試合出場となった宮原知子(19)=関大=は、1カ月前にジャンプ練習を再開したばかりでも大きなミスはなく65・05点で6位発進。平昌五輪代表がかかる全日本選手権(12月・調布)での4連覇へ向け、完全復活の手応えをつかんだ。
11カ月ぶりに味わう緊張感が心地よかった。「演技は納得していないけど何とかまとめられた。ホッとした気持ち」。宮原らしい控えめな言葉に手応えがにじむ。冒頭に予定していた3回転ルッツ-トー3回転ループの連続ジャンプは「スピード的に無理だと思った」と2本目を2回転に変えた。冷静な判断はこの先の大勝負、全日本選手権のためだ。
昨季後半に戦線を離脱。リハビリに取り組みながらも左脚の痛みはなかなか消えなかった。超がつく練習の虫だけに、浜田美栄コーチは「無理をしたら取り返しがつかなくなる」と“ジャンプ制限令”を出した。7月から9月はジャンプ練習を中止。10月に再開後も当初は1日2本程度で、現在も10本ほどに抑えている。今大会を前に痛みは消えたが「まだ筋持久力は7割ほど」と同コーチ。それだけに、SPの結果に「パワーが戻ってきたら大丈夫。もう少ししたら追い込める」と明るい展望を描く。
「今季はせっかくここまで来られたのだから思い切りやればいいと思う。去年より軽い気持ち」と宮原。成長した心の余裕は五輪イヤーの最大の武器になる。




