貴景勝 白鵬とぶつかり稽古で気迫の突進「ありがたい」

 大相撲の秋巡業は22日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で行われ、幕内貴景勝(21)=貴乃花=が横綱白鵬(32)=宮城野=の胸を借り、ぶつかり稽古を行った。何度も転がされ泥まみれになりながら5分超、気迫で突進した。

 「横綱に胸を出していただけるのはありがたい。(自身が)眼中になければ、やっていただけないですから」。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)は横綱、大関陣との総当たりが見込まれるだけに、気合は一層入った。

 7月の名古屋場所は前頭筆頭の地位で初の上位総当たりとなり、5勝10敗と壁にぶち当たった。「序盤で負けが込み落ち込んで、その後は五分相手にも難しくなった」と前回を教訓。「自分の力を100パーセント出して、挑戦する。深く考えずかき回したい」と、気持ちを高まっている。

 兵庫県芦屋市出身で大阪は準地元。「三役という高い目標を持ってやっていきたい」と、来年3月、大阪での春場所は三役として戻って来ることを誓った。

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