羽生結弦が2位「自分の弱さ」大技4回転ルッツ成功も ネーサンに届かず

 男子フリーで4回転ルッツを跳ぶ羽生結弦(共同)
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 「フィギュアスケート・ロシア杯」(21日、モスクワ)

 男子フリーが行われ、SP2位の羽生結弦(22)=ANA=は冒頭の4回転ルッツを着氷させたが、フリー195・92点、SPとの合計で290・77点で2位だった。優勝はネーサン・チェン(米国)でフリーは羽生を下回る193・25点だったが、SPとの合計で293・79点と逆転は許さなかった。

 冒頭の4回転ルッツを着氷を踏みとどまり成功させたが、以後のジャンプでは予定よりも少ない回転のジャンプに切り替えざるを得なくなるなど、ミスがあった。終盤、単独の4回転トーループに3回転トーループを続けてコンビネーションにするリカバリーを見せ、この日のフリーでは1位の得点を得たが、SPとの合計でチェンに及ばなかった。

 羽生は「挑戦はしにいきましたけど、結果としてミスになってしまっているので、自分の弱さだなと思います」と悔しさをにじませた。成功した4回転ルッツについても「完璧なジャンプではないので、まだまだ良いジャンプができたなと思いますし、あと昨シーズンから積み重ねてきたループがショート、フリーともに入っていないのは残念。ルッツに集中したのはありますけど、練習が足りないなと思います」と課題を列挙した。

 フリーは「SEIMEI」で五輪シーズンを挑んでいる中、自身最高難度の演技構成を組んでいる。「まだまだいっぱいいっぱいです。自分本来の演技内容では全然ないので、そういった意味では悔しい思いもいっぱいありますし、これから努力を重ねていきたい」と現在地点を表現した。

 今後へ「悔しいですし、はっきりいって悔しい思いと収穫と両方あったので、これからさらに成長していけると思っています。その糧を練習につなげていけたらなと」と力強く語った。

(1)ネーサン・チェン(米国)      SP100・54FS193・25合計293・79

(2)羽生結弦(ANA)         SP94・85 FS195・92合計290・77

(3)ミハイル・コリヤダ(ロシア)    SP85・79 FS185・27合計271・06

(4)ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)  SP85・02 FS170・31合計255・33

(5)モリス・クビテラシビリ(ジョージア)SP80・67 FS169・59合計250・26

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