伊達公子・一問一答(1)膝と肩に不安「二重苦、三重苦、ン重苦…」

 終始笑顔を見せて会見する伊達公子=東京都江東区の有明コロシアム
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 8月28日に自身のブログで現役引退を発表した、女子テニス元世界ランキング4位の伊達公子(46)=エステティックTBC=が7日、東京・有明コロシアムのセンターコート上で引退会見を行い、引退を決断した理由や2度にわたる現役生活を振り返った。

 伊達の一問一答(1)は次の通り。

 伊達はアイボリー系にストライプが入ったパンツスーツで登場。コートのすそでシューズのひもを締め直してから登壇した。

 -伊達公子さんです。

 伊達「本日は伊達公子の2度目の引退会見ということで皆さん、お集まりいただけましてありがとうございます。先日ブログで今の心境、そして引退を決意するまでの気持ちを吐露したものを、皆さんの前で直接自分の気持ちをお伝えしたいと思います。今回引退試合の場所は有明ではあるんですが、今大会はコロシアムを使えないということで、コートに立ってプレーするチャンスがありませんでしたので、この有明コロシアムの思い出の詰まった場所で皆さんに気持ちをお伝えする場として、選ばせていただきました」

 -率直な現在の心境をあらためて。

 「まだプロテニスプレーヤーとしての時間は1日1日数が少なくなってカウントダウン状態になってきました。来週から始まります最後の大会が控えていますので、今はどちらかというと引退ということが迫っていることを考えることよりも、試合に挑む中でこれまでの時間と同じように、自分のやるべきこと、そしてやらなければいけないことを自分の中で最優先しています。ただ体のことでどうしても時間を割かなければいけないことが多くなってしまっているので、その中で自分がやれることは、やっぱり体をいい状態で試合当日に会わせるということを優先して今は過ごしている状態です」

 -「決断」に至った時期と経緯は。

 「昨年の4月に膝の手術をしまして、今年の5月に岐阜で復帰戦を果たしまして、その後からも当然、万全という状態にはならなかった現実がありました。それでも自分の気持ちが衰えることもなかったです。時には当然気持ちが落ち込むこともありましたし、思うように体がついてこなかったことに対するもどかしさというのを感じることも多くはなってきていたんです。それでも時間をかければ必ず『できる』という思いをずうっと持ち続けていたんです。復帰を果たして当然自分の中でグランドスラムの予選でもう1度プレーしたいという思いを持っていたんです。全米オープンを控える中で、米国に3週間ほど行ったんですが、帰ってきて膝に加え肩に問題を抱えることになってしまい、ドクターと話をし、少しずつ決断しなければいけない時期なのかなという気持ちが膨らんだのが、ちょうど米国から帰った8月の頭になるかと思います」

 -決断の時期はブログ表明より少し前。

 「よぎってきたのが8月の頭。7月末に帰ってきましてすぐに何人かのドクターに会いに行って肩を診ていただいて、膝だけでも難しいのに、二重苦、三重苦、ン重苦なのかしら…(笑い)。自分自身の中で固まったのは8月上旬ぐらいだった記憶があります」

 -最後の大会をジャパン女子オープンに決めた理由は。

 「引退の気持ちが固まり始めた段階で、最後の試合をどこにするかことも自分なりに考えて、体と相談すること、自分の思いなどを考えていると、やはり今の自分には東京でプレーすることで、有明にすることが自分の思い。これまで再チャレンジを始めてから、またファーストキャリアの間にもサポートしてくれたファンの皆さん、さかのぼればファーストキャリアの最後のというのが私にとってはニューヨークでした。セレモニー的なこともしない中でファーストキャリアを終えた。ファンの人たち周りの人たちに支えていただくことが多かったので、東京を最後にしたいという気持ちではいました」

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