稀勢の里が三番稽古 9日ぶりの相撲も「良くも悪くもない」

矢後(右)を組み止める稀勢の里
2枚

 「大相撲秋場所」(10日初日、両国国技館)

 大相撲の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が4日、千葉県船橋市の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、新十両の矢後(23)=尾車=を指名し、三番稽古を13番行った。土俵に入り、関取相手に相撲を取るのは秋場所(9月10日初日、両国国技館)の番付が8月28日に発表されて以降、初めて。夏巡業の25、26日に幕内大栄翔(追手風)を相手にして以来、9日ぶりになる。

 負傷した左足首にはテーピングが巻かれ、不安を抱える左上腕部もまだ万全でない様子。それでも左差し、右上手でがっちり組み止めて何度も一気の寄り。23歳の若武者を圧倒し続けた。

 圧力を受け続け、スタミナを消耗した相手が終盤は足が追い付かず、前のめりにバッタリ。「この野郎~」と、悔しげに稽古を打ち切った。

 その後は矢後に“新十両昇進祝い”とばかりに、ぶつかり稽古に胸を出した。「力入れろ!」「気合入れろ!」「この野郎、(倒れるのが)早えよ!」と叱咤(しった)しながら、何度も土俵に転がし押しを受け続けた。

 一門の頭として、若手に愛のムチ。「伸びてきて新十両となり、勢いがある。いい稽古になった」と、すがすがしく振り返った。

 初日まで残り6日。自身の調整に関しては「どうですかね。まだまだ。良くも悪くもない。しっかり体を作って土俵に上がっている」と話すにとどめた。

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