錦織圭 16強逃す…過去4戦全勝相手に3時間超の激戦で屈す

 「テニス・ウィンブルドン」(7日、ロンドン)

 男子シングルス3回戦で、世界ランク9位の第9シード、錦織圭(27)=日清食品=は同19位の第18シード、ロベルト・バウティスタ(スペイン)に4-6、6-7、6-3、3-6で敗れ、ベスト16入りはならなかった。日本男子は全て敗退した。錦織は1932年、33年に4強入りした佐藤次郎に並ぶ日本男子最多の大会通算14勝目を目指したが、過去4戦全勝だったバウティスタに屈した。

 錦織は3時間を超える打ち合いで根負けした。「チャンスは多くあったが、相手が重要なポイントでいいプレーをした。攻めなければいけない場面で相手のボールが伸びてきた」。最後はバックハンドが外れて力なくうつむいた。

 第1、第2セットは相手の強烈で深く放ってくるフォアに押され、大事なポイントを取りきれなかった。第4セットは2-0のリードを守れず、いら立ちを隠せずにコート後方のシートにラケットを投げつける場面もあった。

 「ブレークポイントがあった中で取り切れなかった。それが一番ストレスのたまる戦いの原因になった」。3-4で迎えたサービスゲームで2度のダブルフォールトが響いて落とし、万事休した。

 四大大会で唯一8強入りがない。四大大会通算100試合目は苦い思い出になった。

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