伊達公子「まだ散りたくない」1年半ぶり公式戦復帰へ、修造は引退勧める

 女子テニスの伊達公子が1日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」にVTR出演。スポーツキャスターで元テニスプレーヤーの松岡修造と、気心が知れ合う仲ならではの話を展開し、「まだ散りたくない」などと現役へのこだわりを見せた。

 46歳の伊達は1996年に1度現役を引退し、11年半のブランクを経て2006年に「新たなる挑戦」として現役復帰。しかし、昨年1月に古傷の左膝が悪化すると、その後に半月板の手術とリハビリを経て、2日開幕のカンガルーカップ国際女子オープン(岐阜)で1年半ぶりの公式戦復帰を果たす。

 インタビューは桜の花が舞うころの屋外テニスコートで行われた。松岡が冒頭で「大丈夫?」と切り出すと、伊達は「イヒヒ」と屈託のない笑顔で出迎えた。番組では手術直後に松葉づえでリハビリに励む姿や、車いすに乗りながらラケットでボールを打つシーンも放送された。

 松岡が「もうやり切ったよ。やめようと思ったことはなかったの?」と振ると、伊達は「やり切ったと思えないから、どこかで区切りをと思い、ウィンブルドンで2回やめようと思ったことがある」と明かした。

 伊達は今年に入り、すでにエキシビションゲームでコート復帰を果たしたが、相手に0-2のストレート負け。それでも、「昔できたことが今はできない。それすらが面白い」と表現。松岡が桜の散る上空を見上げながら「散るべき!」と引退を勧めると、「勝手に決めないでよ!」と、持ち前の負けん気言葉で即答。「まだ散りたくない。散るときは必ず来る。でも来年にはまた咲くっていうから、散ってもまた咲くから」と現役続行をあらためて強調した。

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