フィギュア女子のエース宮原世界選手権出場へ 練習も本格復帰

 フィギュアスケート女子で、左股関節の疲労骨折で2月の四大陸選手権と札幌アジア大会を欠場した宮原知子(18)=関大=が、平昌五輪の国別出場枠がかかる世界選手権(29日開幕、ヘルシンキ)出場へ向け、本格的に練習復帰していることが15日、分かった。

 3回転-3回転の連続ジャンプや曲を通す練習も既に再開。浜田美栄コーチは「本人は出たいので。出場へ向けて取り組んでいる」と話した。宮原のけがは日本スケート連盟が2月7日に発表し、全治4週間とされていた。

 先週末に練習を視察したという小林芳子強化部長は「痛みに強い子なので。左足をつくトーループは多少制限しているけど、ドクターやトレーナーの言うことを聞きながらです」と説明。まだ100%ではなく、慎重な調整が続いているとしたが「練習はきちんとできている」と話し、出場が基本路線であると強調した。

 ただ、浜田コーチは「来年に響くのは困るので、直前までしっかり様子を見ていく」とし、本人の意思を尊重しつつ冷静に状況を見極める意向。全日本選手権3連覇中の女子のエースは、痛みと戦いながらも世界選手権出場を見据えている。

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