リレー侍、東京「金」へ誓った 山県9秒台、飯塚19秒台

 デイリースポーツ制定「2016年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式が26日、東京都千代田区の第一ホテル東京アネックスで行われた。リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレーで歴史的な銀メダルを獲得した日本代表の山県亮太(24)=セイコーホールディングス、飯塚翔太(25)=ミズノ=は、8月の世界選手権(ロンドン)のリレーでの金メダル獲得へ、さらなる飛躍を誓った(桐生祥秀とケンブリッジ飛鳥は欠席)。

 世界を驚かせたサムライたちの視線の先には、もう頂点しか見えていない。米国を超え、ジャマイカの背中に迫ったリオ五輪の銀メダルの激走。日本人にはずっと無理だと思われてきた短距離種目での金メダルの可能性を問われると、山県は落ち着いた口調で言った。「決して不可能ではないと思ってる」-。

 そのための準備はできている。五輪後はメディア出演や表彰ラッシュをこなしながら、それぞれ今季に向けて、パワーアップに努めてきた。山県もトップスピードを上げるために、オフのトレーニングを積んできた。「けがもなく順調にきてる」。今月初旬にはグアム合宿を行い、サッカーの三浦知良とも交流。「オーラがあった。キングだなと。年下の自分にも気さくに話しかけてくれて、もうすぐ50歳でも学び続ける姿勢を感じた」と、衰え知らずのカズから刺激をもらった。この日は欠席した桐生、ケンブリッジとの日本人初の100メートル9秒台争いも注目を集めるが「冬の練習の手応えはある。試合が楽しみ」と、自信をみなぎらせた。

 飯塚もスピード強化に取り組み「ケツが1・5センチぐらいデカくなった。質の高い練習ができたし、体はいい状態」と、進化を実感。「200メートルは(日本人初の)19秒台を出したい。そうすれば個人のメダルも見える。リレーもまだ(タイムを)伸ばせる。貫禄、強さを見せつけたい」と、充実した表情で話した。

 8月の世界選手権は、“人類最速の男”ボルト(ジャマイカ)の引退レースとなるが、さらに進化を遂げた4人と日本の究極のバトンワークが合わされば、逆転のチャンスは十分にある。「2回続けて結果を出してこそ本物。日本の走る力を見せつけたい」と飯塚。フロックとは言わせない。自信と確信を持って、サムライたちが世界の頂へ、切っ先を向ける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス