ラグビーの元日本代表監督で20日に53歳で亡くなった平尾誠二氏と神戸製鋼で共に戦った伊藤剛臣選手(45)=岩手県釜石市の釜石シーウェイブス所属=が29日、盛岡市での試合後、取材に応じ「今の自分があるのは彼のおかげ。『ありがとう』と感謝を伝えたい」と語った。
伊藤選手が平尾氏と出会ったのは法政大3年の時だった。日本選手権の決勝で神戸製鋼と対戦。憧れのスーパースターは「光り輝いて見えた」。
大学卒業後は地元東京のチーム入りを考えていた。平尾氏に「男だったら一度、外の飯を食ってみろ」と直接誘われ、神戸製鋼への入団を決意。一緒に日本選手権7連覇を達成した。