沙羅8連勝で”絶対女王”だ

 「ノルディックスキー・W杯ジャンプ女子」(4日、オスロ)

 女子で今季唯一のラージヒルでのW杯となった第10戦は、個人総合の上位選手ら計31人で争われ、高梨沙羅(19)=クラレ=が合計305・8点で優勝し、自己最多の8連勝で今季9勝目、通算39勝目を挙げた。1回目に最長不倒の137・5メートル、2回目も136メートルを飛んでの圧勝で、2013~14年シーズンにマークした7連勝の自己記録を更新した。伊藤有希(土屋ホーム)は7位、勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)は12位、岩渕香里(松本大)は15位だった。

 どこまでも無敵の快進撃が止まらない。ノルディックスキーの聖地とされるオスロで高梨が自己記録を塗り替えた。ヒルサイズ(HS)越えの飛躍をそろえる圧巻の内容で快勝、連勝を8に伸ばした。勢いが加速するばかりの“絶対女王”は「楽しんで終われた。結果を出せているということは、いい内容のジャンプが飛べているということ」と表情を緩めた。

 今季のW杯で唯一のラージヒル。試技では「気合が入りすぎてしまった」と空中で体が突っ込んで124メートルにとどまった。だが本番ではしっかり修正した。1回目はタイミングよく踏み切ると、失速を最小限に抑えてHSの3・5メートル先に着地し、直前に地元のルンビーがマークしたW杯のジャンプ台記録の136・5メートルを1メートル上回った。

 2回目も他の選手より低いスタート位置から出て飛距離、得点ともトップ。今季好調の要因について、父の寛也さんは助走の改善と空中を進むスピードが上がっていることを挙げ「確率(精度)が上がってきている」と目を細めた。

 女子は19試合のうち10戦を終えた。連勝街道をひた走り、2季ぶりの個人総合女王の座が近づきつつある。「一試合一試合楽しんで飛べている」。勝利を重ねるごとに、自信と余裕も増しているようだ。

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