伊調五輪4連覇で雪辱だ!
レスリング女子58キロ級で五輪4連覇を目指す伊調馨(31)=ALSOK=が1日、ヤリギン国際大会が行われたロシアから成田空港に帰国した。22歳のモンゴル選手、オホン・プレブドルジにテクニカルフォール負けし、不戦敗を除くと13年ぶりの黒星となった決勝を振り返り、「相手が強いというより自分が弱かった。これを成長の糧にして、リオデジャネイロ五輪でリベンジしたい」と誓った。
理想の勝ち方への探求心が足かせとなった。間合いから相手を支配する新スタイルを模索中の女王は、自分から無理に攻めて繰り返し失点。「取りに行くこだわりが強すぎた。後半も切り替えられず自分を見失った。自分が自分じゃないみたいで、こんなのは初めてでビックリ」と試合中の心境を告白した。
連勝記録も189で途切れたが、8月のリオ五輪に向けてスタイルを変えるつもりはない。「(今回)負けてもいいから攻めた。褒めると言ったら変だけど、ここまで自分を貫いたので」。女子史上初の五輪4連覇、そして理想のレスリングを追い求め、再び「1勝」からスタートする。





