エディー日本2勝!8強の夢つないだ

 「ラグビーW杯1次リーグB組、日本26-5サモア」(3日、ミルトンキーンズ)

 日本はB組第3戦のサモア戦に臨み、26-5で快勝。初の1大会2勝目を挙げ、初めての8強入りに望みをつないだ。序盤に五郎丸歩(ヤマハ発動機)のPGで先制。認定トライや山田章仁(パナソニック)のトライなどで前半を20-0で折り返し、後半も五郎丸がPGを重ね、サモアの反撃を1トライに抑えた。日本は1次リーグ最終戦で11日夜(日本時間12日未明)に米国と対戦する。

 初戦の喜びも2戦目の失望も関係ない。南アフリカにW杯24年ぶりとなる歴史的勝利を挙げ、スコットランドとの第2戦に大敗して中9日。日程は仕切り直しに十分だった。世界ランク12位の日本が、11位のサモアをねじ伏せた。

 「セットプレー」と「ボールを動かす」。ジョーンズ・ヘッドコーチが掲げた日本の持ち味が出た前半だった。20分すぎに敵陣深くで得たスクラムを押して認定トライにつなげ、終了間際は連続攻撃からWTB山田が体を回転させてタックルを外し、トライを奪った。

 山田は今年挑戦した世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」で出場は果たせなかったが「実力では劣っていない」と雪辱を期していた。負傷から復帰したばかりの大一番。後半途中に相手選手と接触し、倒れて退いたものの、起用された期待に応えた。

 完璧な流れで20-0で折り返すと、後半にも五郎丸が次々とPGを成功させた。中盤、1トライを返されたものの、その後も果敢に攻め続け、勝利をもぎ取った。

 第2戦の敗戦から3日後の9月26日。宿舎近くの飲食店の一角を借り切り、サモアが南アフリカに敗れた試合を見た。大型スクリーンの映像をポジションごとに分かれて確認。その後約1週間、戦術を磨くことに費やした成果を見せた。

 選手は、初戦の快挙が日本でのラグビーの注目度を高めたことを知っている。この日先発し、日本代表最年長出場記録を更新したロック大野の「人気を一過性のものにしないためには、サモア戦の勝利が大事。チーム全員が同じ思い」との言葉通り、選手一人一人が躍動した。

 過去14度対戦し、3勝11敗と大きく負け越していたサモアもねじ伏せたエディー・ジャパン。目標の8強入りへ、最後の米国戦に臨む。

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