「バレーボール女子Ｗ杯、日本３－２ドミニカ」（２７日、代々木第一体育館）

　世界ランク４位の日本は、同６位のドミニカ共和国とフルセットの死闘の末、３－２で競り勝ち、４勝１敗の勝ち点１２としたが、２位から３位に後退した。首位のロシアは全勝を守り、米国、中国は１敗をキープ。東京ラウンドを終えた日本は仙台に会場を移し、３０日は世界ランク２３位のペルーと対戦する。

　２時間５９分にわたる難敵との根性比べは、火の鳥ニッポンに軍配が上がった。最終セットは１１－１２とリードを許したところから執念でつなぎ、相手のミスを誘った。真鍋監督は「久々に何時間やったかわからない」と激闘に息を切らした。

　高さとパワーに加えて、粘り強い守備で食い下がる相手に大苦戦。それを救ったのは１７０センチスパイカーの内瀬戸だ。指揮官は、サーブで崩されリズムをつかめないと見るや、背番号１５を第２セットからコートに入れた。

　「崩れた時に安定させるのが仕事。相手が自分の攻撃を嫌がるのがわかった」（内瀬戸）と、身長差を感じさせないプレーで貢献。指揮官も「サーブレシーブが安定して、アタックもよかった」と救世主を褒めたたえた。

　３位に後退したものの１敗を堅守して東京での５戦を終えた。「仙台はもっと強い相手と当たるので、今日みたいな全員バレーをしたい」と木村主将。後半戦へ手応えをつかむ大きな１勝となった。