錦織 4強入りに「近づいている」
テニスの四大大会の一つ、全仏オープン(パリ)は24日に開幕する。世界ランキング5位で今大会第5シードとなった日本の錦織圭(25)=日清食品=は24日の1回戦、第3試合で同123位のポールアンリ・マチュー(フランス)と対戦する。錦織は22日の記者会見で「(4月の)バルセロナ(オープン)で優勝し、これだけ自信を持って体調も良く臨めるのは初めて」と自信をのぞかせた。
ジョコビッチ(セルビア)ら4強を倒すためにはと報道陣から聞かれた錦織は、はにかむようないつもの表情で「集中力の足りなさとか、いろいろありますが、(彼らの実力に)近づいている」と言い切った。
世界ランク5位という位置について、錦織はずっと「居心地が悪い」と話していた。だが、この日は「(5位前後になって)ちょうど1年くらい。『自分の位置はここ』と思えるようになってきた。ちょっとずつ上を目指していければいい」と語った。
今年の全仏のコートは球足が少し遅めだ。「マドリードやローマが速かったので、それと比べると少し遅い。でもボールのフィーリングはいい」。初戦の相手マチューについては「荒い攻撃的な選手。少し油断すれば、もちろん負ける可能性もある」と引き締めた。いつも通り相手を研究し作戦を練り、頂点まで勝ち上がる覚悟だ。