悪夢の3度転倒…町田無念の最下位

 「フィギュアスケートGPファイナル」(13日、バルセロナ)

 悪夢のフリーだった。3度目の出場で町田樹(24)=関大=は初の表彰台を逃しただけでなく、最下位に沈んだ。出だしの4回転を含めジャンプで3度転倒。「壁に跳ね返されて悔しい。結果を受け止める」と険しい表情で語った。

 「壁」とはベートーベンの「交響曲第9番」で目指す理想のこと。ジャンプの間にステップやターンをちりばめたプログラムは「針の穴を通すくらいの緻密さ」が求められるという。「演技は恥ずべきものだったが、後悔はない。苦難を乗り越えた先に光はある」と前を向いた。

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