北島8年ぶり国体V 東京を盛り上げる

 「東京国体・競泳」(14日、辰巳国際水泳場)

 2日目が行われ、成年男子100メートル平泳ぎに出場した五輪2大会連続2種目金メダリストの北島康介(30)=日本コカ・コーラ=が、1分0秒51で優勝した。2005年の岡山大会以来となる国体に出場した平泳ぎ界の第一人者は、思い入れの強い地元大会でも、貫禄の泳ぎで8年ぶりの優勝をさらった。成年女子100メートル背泳ぎは、ロンドン五輪銅メダリストの寺川綾(28)=ミズノ=が59秒54で優勝。男子100メートル背泳ぎに出場の萩野公介(18)=東洋大=は2位に終わり、前日の400メートル自由形に続く2冠はならなかった。

 慣れ親しんだ辰巳でのレースを楽しむように“キング北島”は力強い泳ぎで優勝をさらった。「記録的には速くないですけど、優勝できたのが良かった」と安ど。さらには「(他選手に)結構プレッシャーを与えて勝ったんじゃないかな。『お前ら、わかってんだろうな』って。冗談ですけどね」と冗舌だった。

 05年以来8年ぶりの国体出場。北島を突き動かしたのは、地元開催という点だったという。「東京五輪が決まって、東京国体と僕の中では思っていたんで。スポーツをより多くの人に知ってもらって、7年後、より身近な存在になるように、盛り上げていけたらと思い、この大会に出た」と笑顔を見せた。

 競技者としてはベテランの域だが、「今年の記録を自分が受け入れて、どういう方向でまた来年進んでいくか考えたい」とさらなる高みを目指すことも示唆した。

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