錦織、初戦敗退「精神的な疲労あった」

 「全米OPテニス」(26日、ニューヨーク)

 男子シングルス1回戦で第11シードの錦織圭(23)=日清食品=が予選を勝ち上がった世界ランキング179位のダニエル・エバンズ(英国)に敗れる波乱があった。錦織の四大大会初戦敗退は2011年の全米以来。女子シングルス1回戦で予選を突破した世界ランク109位の奈良くるみ(21)=大産大=は73位のアレクサンドラ・カダントゥ(ルーマニア)を下し、全米初勝利を挙げた。クルム伊達公子(42)=エステティックTBC=はパウラ・オルマエチェア(アルゼンチン)に屈し、全米で18年ぶりの勝利はならなかった。

 四大大会自己最高の第11シードに入った錦織が足をすくわれた。サーブの不調が響き、格下相手にストレート負け。長丁場のシーズン後半を迎えて精神面のタフさを欠き、「8強以上」を目標に掲げた日本のエースに躍動感も気迫もなかった。

 サーブとフォアが強烈だったエバンズに押され、第1セット途中から守勢に回った。8本を数えたダブルフォールトが大事な場面で出て「サーブが入らなかったのが全ての原因。それでストロークのリズムも悪くなった」と反省した。

 5月に苦手な赤土のマドリード・オープンで元世界1位のフェデラー(スイス)を倒し、全仏オープンで日本選手として75年ぶりの16強。ウィンブルドン選手権も3回戦に進み、欧州で充実した大会が続き「やりきった感じというか、精神的な疲労があった」と言う。

 燃え尽きた状態で全米までのツアーに臨み「試合で集中力を保てない、活気が湧かないことが正直あった」と漏らした。念願の世界トップ10入りが迫り、重圧も感じたという。「勝ちが続けば自信も戻る。気持ちを早く切り替えたい」と切実な様子で言った。

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