侍ジャパン・大谷 「1番・DH」で出撃!2日・オリックスと強化試合 由伸&岡本も合流予定、侍勢ぞろいでベスト布陣
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表「侍ジャパン」は1日、壮行試合を行っていた名古屋から新幹線で大阪に移動した。大谷翔平選手(31)ら日本人メジャー選手は2日の強化試合・オリックス戦(京セラドーム)から出場解禁となる。大谷の打順について、井端監督は「明日を楽しみにしてもらえれば」と不敵な笑みを浮かべ、松田野手総合コーチは本番を想定したベスト布陣で挑むことを示唆。「1番・指名打者(DH)」での出場が有力な大谷が、世界一連覇へ向けた最終段階に入る。
大谷が見せる柔らかい笑みが、侍たちの空気を自然とほどいていく。合流した村上とは笑顔で言葉を交わし、近藤にはバットを手渡す。「まず初戦からしっかり入れるように。そのために今の状態を含めて、良い状態で試合をこなせれば十分に戦っていけるんじゃないかなと思う」。本戦開幕まで残り2試合。戦闘態勢を整える。
この日はグラブ片手にグラウンド入り。フリー打撃が始まると、同学年の鈴木と一緒に中堅の位置に就いた。次々と放たれる白球を追い、軽快に捕球。全力疾走で好捕する場面もみられ、終始リラックスした表情で打球の捕球を満喫した。一人になっても続け、近藤や村上の打球もキャッチ。吉田のライナー性の打球には追いつかず、「無理~!!」と絶叫。そこに漂うのは充実だった。
打球を追いかけ続けること、約45分間。今度は打撃ケージ裏に移動し、練習中だった近藤や村上と談笑した。近藤は「ちゃちゃを入れてきただけ」と笑うも、借りた大谷バットには「振りやすいですね」とニヤリ。ただ、「あんな飛距離が出るのはバットのおかげだなと思っていたんですけど、違いましたね」と続けた。打撃論にも花を咲かせたといい、前回大会でともに世界一奪還を果たした仲間との時間を共有した。
名古屋での壮行試合は規定によって出場こそなかったが、2日続けて行った異例のフリー打撃では推定飛距離160メートルの5階席弾を放つなど視線を独占。この日の新幹線移動では多くのファンが名古屋駅に殺到する大騒ぎとなって、駅員がロープを張って導線を確保し、警察官は「押さないで」の注意喚起。移動でさえも大混雑というフィーバーぶりは、すでに頂点を超えつつある。
2日からは山本、岡本も合流し、侍がついに完全体となる。松田野手総合コーチも本番を想定したベスト布陣で臨むことを示唆し、井端監督も「明日は全員そろうので、非常に楽しみ」と声を弾ませた。気になる打順の明言こそ避けたが、「1番・DH」での出場が有力視される。
3年前には阪神の才木から片膝をついた状態でアーチを描き、これが伝説の幕開けとなった。今年は果たして、どんな物語を描くのか-。大谷狂騒曲、その序曲はすでに鳴り始めている。
