阪神・中野「やっと」侍になった WBC初Hが三塁打!負傷・源田と交代で「役割は果たせた」

 「カーネクスト 2023 WBC1次ラウンド 東京プール、日本代表13-4韓国代表」(10日、東京ドーム)

 三塁ベースに勢いよく滑り込むと、中野拓夢内野手(26)は両手を天に突き上げた。おなじみとなった「ペッパーミル・パフォーマンス」を豪快に決める。源田の代わりは任せろ!!そう言わんばかりの躍動だ。

 「たくさんの歓声をもらって、やっと代表の一員でプレーできているなという実感が湧きました」

 快勝ムードの流れを作った。2点リードの六回先頭。鄭哲元(チョン・チョルウォン)相手に粘る。高め146キロ直球を捉え、右翼線を深々と破る三塁打。この一打から5点を奪い取った。

 7点リードの七回先頭でも具昌模(ク・チャンモ)から初球の144キロ直球を左前打。源田が三回にけん制での帰塁時に、右手の指を負傷。そこで四回の守備から遊撃に入ったが、しっかりと穴を埋める活躍を見せた。

 少年時代、心を奪われた光景がある。09年の第2回WBC決勝。延長十回に林昌勇から勝ち越しの2点適時打を放ったイチローの姿だ。「あれは、もう鳥肌が立ちましたね」。14年の時を経て、自身が侍戦士に。大舞台で同じように輝いてみせる-。活躍へのイメージを思い描いていた。

 「イチローさんのように、一つのプレーで流れを変えられたら。それができたら非常に大きい」。六、七回ともに自身の安打が攻撃の口火となり、いずれも得点に絡んだ。史上最強の侍ジャパンの欠かせないピースであることをバットで、足で証明。「急な出場でしたけど、2回とも先頭で出ることができたので役割は果たせたのかと」と充実感を漂わせ、球場を後にした。

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