浩二監督バンザ~イ!第一目標達成

 「WBC・2次ラウンド1組2回戦、オランダ4‐16日本」(10日、東京ド)

 笑いが止まらない。これまでのうっぷんを晴らす猛打ショー。6発を含む16得点でオランダを粉砕した。最低目標に掲げていた決勝ラウンド進出が決定。日本代表の山本監督は「第一目標を達成できたのはうれしい」と、素直な気持ちを口にした。

 8日の台湾戦では“足技”で勝利の立役者となった鳥谷を、1番に抜てき。これが的中した。指揮官は「(台湾戦で)前に行く姿勢が出てきたと思ったが、今日もいきなりでしたね」。ダイヤモンドを一周した背番号1を、両手をたたきながら出迎えた。

 鳥谷の一撃で火がつき、ついに目覚めた侍打線。1試合6発は、第2回大会のキューバに並ぶWBCタイ記録。山本監督は「おとといの勝ちで、神様がご褒美をくれたのかな」と、満面のえびす顔をつくった。

 計り知れない重圧と戦う毎日。だが、この日は心強い存在に背中を押された。試合前、球場を訪れた巨人の長嶋茂雄終身名誉監督から「粘り強い戦いをしていけば、必ずや勝利をものにできる」と激励され、日の丸にダイヤモンドをあしらったピンを手渡された。第一回大会で王監督、第二回大会で原監督にも贈られた縁起物だった。

 「アメリカに行こう!」。このフレーズを合言葉に戦ってきた。12日の順位決定戦を経て、決勝ラウンドの地、アメリカへ飛び立つ。指揮官は大歓声に両手を挙げてこたえながら「次は頂点に、という気持ちです」と、力強く宣言した。

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