浩二監督、侍候補に“金茶髪禁止令”

 WBC日本代表の山本浩二監督(66)が9日、日本ハム・中田翔外野手(23)の丸刈り金髪ヘアにダメ出しした。代表候補合宿(宮崎)が始まる2月15日までにスタイル変更がなければ、一喝する考え。代表全体に“茶髪・金髪禁止令”を出した形で、外見ではなく、プレーで目立つよう要望した。

 侍ジャパンは、紳士たれ‐。山本監督が侍戦士に身だしなみを整えるよう要望を出した。「服装、髪の毛というのは、みんな分かっているでしょ」。代表候補合宿へ向けて、最低限の“ルール”設定に乗り出した。

 要注意人物は中田だ。過激な金髪ヘアが特徴だが「もし、そんな格好で来たら一喝せんといかん。目立ちたいんだろうけど、プレーで目立たんと。そこをはき違えたらいかん」とばっさり。フォローするように「やんちゃだからな。これから成長していけばいい」と温かく見守る姿勢もちらつかせたが、茶髪、金髪は断じて認めない。

 09年の前回大会でも、原監督は「侍らしさ」を選手に求めた。村田(当時横浜)が頭部の両サイドにかみそりでラインを入れた過激スタイルで登場すると、修正するよう注意。西武の涌井や中島らも、茶髪を黒髪にして大会期間を過ごした。

 原監督から引き継がれた侍精神。山本監督は「服装や態度は、社会人として大事なこと」と唱えた。スター選手が集まる日本代表は、多くの少年少女の手本になる。だからこそ、礼節や身だしなみを重視する大切さを繰り返した。

 この日は都内のNPB事務所へ年始のあいさつ。礼儀を尽くし「いろんな人からがんばれと言われたよ」と、表情を引き締めた。侍精神を胸に、世界の頂へ導く。

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