藤浪“収穫1敗”メジャーと真っ向勝負

 「日米野球・第4戦、MLBオールスター6-1日本」(16日、東京ド)

 日本代表は阪神・藤浪晋太郎投手(20)が先発し、4回4失点と洗礼を浴びた。三回にはモーノーに右越え3ランを被弾。直球の最速は157キロで奪三振は5個。将来の侍ジャパンのエース候補には、課題と収穫の両方がのぞいた。第3戦で侍投手陣にノーヒットノーランを喫したMLBオールスターチームは4戦目で初勝利。

 メジャーリーガーのパワーと技術を見せつけられた。1-1の三回、1死一、三塁。モーノーに真ん中低めのカットボールを右翼席へ運ばれた。技ありの勝ち越し3ラン。藤浪が侍ジャパンデビュー戦で、痛烈な洗礼を浴びた。

 「調子自体は悪くなかったですが、力で勝負を挑みすぎました。4イニング目のように最初から丁寧に低めを突くべきでした」

 5回を投げきれず、5安打4失点。球数80球の制限があるため、70球に達した四回で降板した。それでも、メジャリーガーに「FUJINAMI」を強烈に印象づけた。初回、三球三振を喫したア・リーグ首位打者アルテューベは「とてもいい投球をしていた。スライダー、真っすぐは素晴らしいものがある」と絶賛。ネット裏ではレッドソックスをはじめ10球団以上のメジャースカウトが目を光らせた。

 待ちわびたマウンドだった。10日の壮行試合で右手親指に打球を受け試合中に病院へ直行。16日の登板が危ぶまれたが「大丈夫です。(先発は)もちろんいきます」と即答した。チームスタッフの素早い対応により、腫れも治まり驚異的に回復。その夜、1歳上の武田に誘われ大谷とともに福岡市内の焼き肉店へ。アルコールは口にせず、同年代との野球談議などに花を咲かせ、結束を深めた。

 3年後の17年WBCへは「まだまだ力不足。投球の幅が必要だと思いました。緩急とか、ボールを動かしてゴロを打たせるとか、工夫したい」と藤浪。小久保監督も「ストレート系はコンタクトされている。緩急があれば、(打者を)狂わすことができる」と指摘した。課題の分だけ、伸びしろがある。初の日本代表で、“現在地”を再確認した。

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