「東京六大学、立大３-２法大」（２１日、神宮球場）

　元阪神スカウトの菊地敏幸氏は法大・菅野秀哉投手（４年・小高工）に大きな期待を抱いて試合を見つめた。チームの今季初戦の先発マウンドを託されたが、二回に一発を含む集中打を浴びて３失点。現役ではリーグ通算最多の１５勝を誇る右腕は本来の力を発揮できなかった。

　同氏は先制のソロ本塁打を許した後の投球に注目。「どう切り替えられるか、そこが問題だったんですけども…」と粘り切れなかった点を課題に挙げ、精神面の成長を促した。

　「あの体形でしたら、もうワンランク上がったストレートの威力もほしい」との指摘も。変化球はいいものを持っているだけに、直球に磨きをかければどちらも生きてくる可能性が高い。

　◆菊地敏幸（きくち・としゆき）１９５０年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。８９年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。１３年限りで阪神を退団した。今年から「ＡｂｅｍａＴＶ」で東京六大学野球リーグの解説を担当。