広島・仲田侑仁 覚醒へ成長の3安打 右の大砲候補が課題の変化球に見事対応 迎コーチ「逆方向を意識」

 「フェニックス・リーグ、オリックス8-4広島」(17日、天福球場)

 広島の仲田侑仁内野手(21)が17日、みやざきフェニックス・リーグのオリックス戦に「4番・一塁」でスタメン出場し、3安打1打点1四球を記録した。3安打中、2安打が右前打。迎打撃コーチが成長のカギと明かす、右方向への打球を体現した。長打力が持ち味の大砲候補。覚醒に向け、秋の日南でバットを振り続けている。

 快音を響かせた。力強く引っ張る打撃に加え、食らいつき右前にも運んだ。仲田がチームで唯一の3安打を放ち、1打点1四球を記録。「ここ最近、打てていなかったので良かった」。試行錯誤の末に出した結果に、ホッと胸をなで下ろした。

 初回2死三塁は、変化球を捉え右前適時打。四回無死二塁でも、再び右前打で好機を広げた。この日は、変化球への対応がテーマ。いずれの安打も、狙い通りのアプローチで決めたものだった。

 六回の先頭では、三塁手のグラブをはじき、左翼線への二塁打で得点機をつくった。「もう少し打球が上がってくれれば、というイメージだった」。角度こそつかなかったが、強烈な打球は持ち前のパワーを十分に証明したと言える。

 9日のDeNA戦から14日の阪神戦まで、計5試合で20打数無安打だった。休日だった前日16日には、迎打撃コーチと約2時間、打撃練習などで汗を流した。「迎さんと話し合って、自分のイメージ通りに振れたと思います」と力を込めた。

 仲田は9月下旬、久保らとともに動作解析のため筑波大を訪問した。解析では、地面から受け取る力を生かしたスイングを評価された一方で、速球へのコンタクト率向上が課題として浮かび上がっていた。科学的知見を参考に、構えた際のヘッドの向きやスイングの軌道、球の見方などを模索。投球へのアプローチの見直しもその一つだ。

 迎打撃コーチは「中堅から逆方向への打撃を、入りから入れていこうと話している。力強く振るだけでなく、コンタクトからの逆算も大切。逆方向を意識することで、バットの入る角度が良くなり、対応力やメリットが増えてくる」と説明した。狙いを明確にすることで、打撃全体の精度を引き上げる狙いがあった。

 九回2死一、二塁での四球は、2ストライクと追い込まれた状況からもぎ取ったもの。右方向への意識が起点となり、打席での対応力や幅が広がった証しといえる。

 今季終盤は、好調を維持していたが1軍に昇格することはできなかった。仲田は「一球一球、自分の課題と向き合って、やりたいことができています」と力を込める。チームに数少ない右の長距離砲。そのパワーは無限大だ。4年目の来季を飛躍の年とするために、確かな一歩を踏み出している。

 ◇仲田 侑仁(なかだ・ゆうと)2005年7月31日生まれ、沖縄県出身。21歳。187センチ、103キロ。右投げ右打ち。沖縄尚学では3年春夏甲子園出場。23年度ドラフト4位で広島入り。

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