広島・二俣豪快弾 “ゴン!”どよめく球場バックスクリーン上部直撃 東出コーチの助言でフォーム修正
「フェニックス・リーグ、ソフトバンク2-3広島」(12日、天福球場)
広島の二俣翔一内野手(23)が12日、みやざきフェニックス・リーグに合流。ソフトバンク戦(天福)に「6番・右翼」で出場し、いきなり豪快弾を放った。二回2死で中村稔の直球を捉え、中越えの同点ソロ。八回にも左前打をマークし、2安打1打点で勝利に貢献した。来季はユーティリティープレーヤーを脱却し、レギュラーを目指す。
「ゴン」と、鈍く重い音が響き渡ると、球場はどよめきに包まれた。二俣の放った打球は、美しい放物線を描いてバックスクリーン上部に直撃。「久しぶりに芯に当たりました。良いスイングができました」と手に残る感触を確かめるように、納得の表情を浮かべた。
この日からチームに合流し「6番・右翼」でスタメン出場。1点を追う二回2死で迎えた第1打席から、ド派手なアーチを描いた。中村稔の直球を完璧に捉えた同点弾は高2軍監督が「すごい飛びましたね」と驚くほどの飛距離。「打った瞬間、いったと思った」と、今秋ファーストスイングで最高のアピールに成功した。八回にも左前打を放ち、合流初日から2安打1打点の活躍だった。
ロケットスタートの裏には、東出2軍打撃コーチからの「顎を左肩に乗せるぐらい深くトップを作ろう」との助言があった。これまでは顔の前付近でバットを立てて構えていたため、タイミングを取る際に無駄な動きが多く、差し込まれることが多かったが、「シンプルにトップを先に作った状態からスイングする」とフォームを修正。これが功を奏した形となった。
昨秋から捕手に再挑戦するなど、今季もスーパーユーティリティーとして開幕1軍入り。しかし、限られた出場機会の中でアピールできず1軍出場は48試合にとどまった。内野や外野の守備固めなど途中出場が主で、課題の打撃でも打率・183、1本塁打、5打点と苦戦。「練習の時間が長くなる。そこでいろいろ考えすぎてごちゃごちゃになっていた」と胸の内を明かす。
シーズン途中から捕手の練習は中断しており、フェニックスでも内外野として起用される方針。「フォームがなかなか固まらないなと思っていた。でも今日、結果が出たので、今の打ち方を自分の形にできるようにしたい」。守りの持ち場と打撃フォームを固めて“脱ユーティリティー”を目指す。
来季が早くも7年目のシーズン。チーム内で不足している二遊間に照準を定める。レギュラーへの思いを問われると、「それはもちろんあります」と力を込めた二俣。背番号99が、宮崎で勝負の秋を過ごす。
