広島・森下の快投、快打報われずAクラスは遙か彼方へ 必勝の継投策?が裏目に出て逆転負け~横山竜士評

 「広島1-6DeNA」(11日、マツダスタジアム)

 広島が継投に失敗して逆転負けを喫した。1-0で迎えた八回、先発森下をリリーフしたターノックがピンチを招き、3番手の高が度会に3ラン被弾。3位DeNAとのゲーム差が7・5に開き、Aクラス入りが極めて難しい状況となった。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は「必勝の継投策が裏目に出た」と語り、高の投入に対する“違和感”も強調した。

   ◇   ◇

 森下の投打にわたる活躍に目を奪われたし、逃げ切れば会心の勝利になるはずだったが、一転して継投の難しさを見せつけられる試合になった。

 (先発した森下は二塁を踏ませない抜群の投球内容で7回を4安打無失点。六回には自ら先制点をたたき出す中前打を放って打線にハッパをかけた。ところが救援陣が崩れて八回に逆転され、終わってみれば大敗)

 大事な八回にターノックをマウンドへ送ったのはベンチの信頼の証しなのだと思う。(2日の)中日戦で2死球を出すなど、ちょっとした投球の乱れはあったが、復帰後の投球内容は決して悪いものではなかった。

 それだけに同点、あるいは逆転されるような状況になるまで、彼に任せてもよかったのではないか。

 確かに不安要素はあった。先頭の井上朋にヒットを打たれたあと制球が定まらず戸柱に四球。このあたりからベンチは、度会の打席では高へのスイッチを描いていたのかもしれない。

 ただ1死一、二塁でバトンを受けた高が、度会への初球の捕逸で二、三塁とした次の球を打たれて3ラン。当然、準備はしていたとは思うが、どうにも“慌てた感”が否めなかった。

 絶対に負けられないという思いが、小刻みな継投を生んだのだろう。それも理解できるが“八回を任せる”というこれまでの起用法だったら、また違った結果になっていかのかもしれない。継投の難しさを痛感させられるシーンだった。

 しかし、それ以上に責められるのは、この試合も片山に抑え込まれた打線でしょう。

 森下は投球のテンポがよかった。どんな球を投げてもゾーンの中に入っていた。特にストレートは強さもキレもよく、ストライク率が高かった。それだけに勝たせてあげたかった。

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