広島4時間37分激闘力尽く 自力CS消滅 八回逆転弾も森浦痛打→十一回岡本が被弾 新井監督「あのまま逃げ切りたかったけど」
「広島5-10巨人」(5日、マツダスタジアム)
広島が4時間37分の激闘の末、力尽きた。勝利まであと1死から同点に追い付かれ、延長十一回に7番手の岡本駿投手(24)が勝ち越し本塁打を浴びた。3位DeNAと5・5差となり、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。八回に一時は逆転に成功していただけに、ダメージの大きな敗戦となった。
マツダに鯉党の悲鳴と、巨人ファンの歓声が交差した。得点を取っては取られてのシーソーゲーム。最後は上位チームの底力の前に屈した。昨季よりも5日早く、自力でのCS進出の可能性が消滅し、さらには勝率の関係で最下位に転落。総力戦で敗れ、新井監督は「あのまま逃げ切りたかったけど、切り替えて、また明日頑張るだけ」と声を絞り出した。
球場のボルテージは最高潮になった。八回に3-4と勝ち越しを許した直後の攻撃。1死一塁から佐々木が一時逆転となる5号2ランを左中間にたたき込んだ。「1点差だったし、簡単に(ストライクを)取りに来るだろうなと思っていた。そこは一振りに集中できた」。鯉のホープが見せたここぞの場面での一撃に、満員のスタンドはお祭り騒ぎになった。
しかし、九回にマウンドに上がった守護神・森浦が誤算。勝利まであと1死となった2死二塁から泉口に同点適時打を浴びた。ここまで19セーブをマークしていた左腕。セーブ失敗は6月5日・オリックス戦以来。シーズン終盤に差しかかっても安定感を誇っていたが、ここにきて、まさかの投球になってしまった。
その後、イニングまたぎをした7番手・岡本が延長十一回、甲斐に決勝の勝ち越しソロを被弾。「動揺してしまった」とさらに失点が重なって、このイニングだけで一挙5点を失い、試合は決した。右腕は直近4登板で3被弾。「甘い球が多い」と振り返った。
一時は痛快な逆転勝利への夢を膨らませたファンだったが、最終的には大差の敗戦となり、試合終了時には空席が目立つことになってしまった。これで3位・DeNAとの差は5・5ゲームに拡大。2年ぶりの巨人戦負け越しも決まってしまった。
残すは24試合。指揮官は「一戦一戦、頑張るだけ」と前を向いた。この後には8連戦の後に9連戦も待ち受けるタフな日程に突入していく。希望の灯は消さないため、目の前の1試合に対して、全身全霊を懸けて戦っていく。
