広島・栗林 1カ月半ぶり勝利7回2失点 先発で初の2桁三振「1試合でも多く勝利を」 辰見の偉業も祝福

 「中日2-5広島」(3日、バンテリンドーム)

 ほっと胸をなで下ろした。広島の栗林良吏投手が先発の仕事をやり遂げた。「チームが勝てたことがうれしい」。7回2失点。先発では初の2桁10奪三振を記録した。粘り強く腕を振り、1カ月半ぶりの白星となる6勝目を手にした。

 三回、石川昂に左中間席へ先制2ランを被弾した。初回は2死満塁、二回も得点圏に走者を背負った。直後に許した一発。ダメージがあっても不思議ではない状況で、すぐに気持ちを整えた。四回以降、許した安打は1本。七回無死一塁からは3者連続三振で締めた。

 敵地での登板は右足内転筋を痛めた5月22日以来。前日2日から「内転筋は全く痛くないのに、なんか違和感を抱いた」と特別な意識があった。トレーナーのケアを受け、万全の状態でマウンドへ。苦い記憶を払拭する118球を投げ切った。

 七回には辰見が二盗を決め、シーズン代走盗塁のプロ野球記録に並んだ。「タツ(辰見)が初安打を打った時(5月15日)、僕が先発。その時、プレゼントをもらいました。僕の時に新記録を達成してくれたら、欲しいものを買ってあげたい。でも、明日(4日)達成しちゃうんで」とにっこり。後輩の偉業達成を自分のことのように喜び、目を細めた。

 9月は、残り27日で23試合を戦う。「1回でも多く投げて、救援陣を助けて、1試合でも多く勝利を届けたい」。背番号20が怒とうの勝負の秋を力強く引っ張っていく。

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