広島・栗林 まさか大炎上4回7失点KO 悲壮「戦う姿勢をマウンドで見せないと」 チーム今季ワーストタイ6連敗で借金19に
「ヤクルト12-0広島」(12日、神宮球場)
広島が今季ワーストタイの12失点での零封負けを喫した。先発・栗林良吏投手(30)が4回でともに自己ワースト11安打7失点で4敗目。試合前時点で防御率1・38を誇っていた男がまさかの炎上となってしまった。打線も23イニング連続無得点で、チームは今季ワーストタイの6連敗。借金は同ワーストを更新する「19」に膨らみ、危機的状況に陥っている。
歯止めが効かなかった。打球は次から次に外野へ抜けていく。ひっきりなしに本塁へのベースカバーに走った栗林からは疲労の色がにじんだ。自己ワーストの7失点。「前回(初回の)先頭に四球を出してしまって、同じ失敗を繰り返さないっていう気持ちではいたけど、結果的に同じ形を繰り返してしまった。それがこの試合の結果になった」と責任を背負った。
初回は長岡に粘られた末、四球を献上。そこから宮本と鈴木叶に適時打を浴びて2点を先制された。前回4日・巨人戦でも初回先頭への四球からダルベックに先制3ランを被弾。「同じことを繰り返している」と肩を落とした。
前回登板では二回以降は立ち直ったが、この日は四回にも大きな落とし穴が待っていた。5連打を含む1イニング6安打を集中されて一挙5失点。「三振がほしいところでボール球を当てられたりしている。そこが大量失点につながったと思う」。これまでなら空振りを奪えていた追い込んでからの低めの変化球を痛打され、「空振りが取れていたところが取れなくなっているってことは、ベストではなかったのかな」と首をかしげた。
先発転向1年目の今季はケガで戦線離脱した時期がありながら試合前の時点で防御率1・38の好成績をマーク。奮闘が光るが、今回の登板を経て、防御率は2・13に跳ね上がった。
プロ入り後、1軍では自身初となるスライド登板だったが、影響は「全くなかった」と言い訳はない。「常に戦う姿勢をマウンドで見せないといけない。ああいう初回に四球を出してっていうのはダメだし、打者を抑えるために投げなきゃいけないので、抑えられるように常に戦う姿勢を見せていきたい」。悔しさを押し殺しつつ、懸命に次なる戦いに目を向けた。
チームとしては今季ワースト被安打18で12失点での零封負け。連続無得点イニングも23に伸び、借金も19で負の連鎖に歯止めがかからない。新井監督は栗林に対して、「また次、修正して頑張ってもらいたい」と語り、低調な打線には「また明日しっかり準備していきたい」と切り替えた。残すは44試合。最下位に沈みきってはいけない。
◆広島・菊地原投手コーチ(栗林について)「真っすぐがちょっとゾーンから外れた。変化球をそこでポンポンといかれた感じ。一つ一つの球は、そんなに悪くない。次の登板に向けての準備をしてもらいたい」
