熊本出身の広島・アドゥワ 実家は「大丈夫」も周りで被害 故郷に快投誓った 8・2先発へ「勇気を届けられれば」

 広島は29日、中日戦(31日・マツダ)から始まる後半戦に向けてマツダスタジアムで全体練習を行い、再始動した。ブルペンでの投球などで調整したアドゥワ誠投手(27)は、出身地である熊本に思いをはせた。28日に最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」が発生。後半戦3戦目となる8月2日の同戦で先発する見込みの右腕は、快投で故郷に「勇気を届けられれば」と誓った。

 静かな口ぶりの中に決意をにじませた。全体練習を終えて、自身の出身地である熊本に目を向けたアドゥワ。次回登板に向けて、「そういう人が1人でもいるのであれば、勇気というか、そういうものを届けられればいいなとは思います」と勝利への意欲を示した。

 アドゥワは熊本市出身で中学時代までを同地で過ごした。10年前の2016年4月に発生した熊本地震の際には、高校3年で愛媛県の松山聖陵でプレーしていた。

 今回の地震で「実家の何軒か隣は、建物が崩れたりしてるところもあるらしいですが、実家はとりあえず大丈夫でした」と明かした。友人や知人にも連絡を取り、無事を確認。しかし、建物や社会インフラなどにも大きな被害を及ぼし、日常生活にも支障が出ている故郷の状況に胸を痛めている。

 現状、広島からできる支援は限られている中、アドゥワにできることは熊本出身者として野球で「勇気」を届けることだ。この日は今季3度目の先発が見込まれる8月2日・中日戦に向けてブルペン入り。「自分の投球ができるか。ゾーンで勝負し、打たせる投球で良いリズムを保っていきたい」と登板に向けて意気込んだ。

 自身としても24年8月6日・巨人戦(東京ド)以来の勝利が懸かった一戦。726日ぶりの白星をつかみ、故郷にパワーを送る。

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