広島・佐々木が決勝打 ド派手ガッツポーズ 最下位転落危機救った「ほっとした気持ち」 勝負強さも発揮プロ初猛打賞

 「ヤクルト3-4広島」(26日、神宮球場)

 広島が接戦を制し、連敗を2で止めた。佐々木泰内野手(23)が負ければ最下位に転落していたチームを救った。同点の九回1死三塁でキハダから一塁線を破る決勝の適時二塁打を放ち、ヒーローとなった。決勝打を含む3安打でプロ初の猛打賞もマーク。開幕4番を務めた若き大砲の一打で前半戦を白星で締めくくった。

 ベンチを飛び出して興奮する味方ベンチへ、ド派手なガッツポーズを何度も繰り出した。試合開始直後からチャンステーマを歌い続けた左翼席の鯉党は総立ち。ヒーローとなった佐々木は「何とか勝ち越したいと思っていた。うれしいしほっとした気持ちだった」と白い歯をこぼした。

 3-3で迎えた九回。キハダから先頭の坂倉が二塁打で出塁すると、小園は犠打を決め、佐々木が打席へ向かった。「外野も前に来ていたし軽打軽打という感じで」とコンパクトなスイングで直球を捉えると、打球は一塁線を破り三走・辰見が生還。これが決勝点となり、2試合連続サヨナラ負けを喫していたチームを救う一打となった。新井監督も「ああいう場面でいいヒットだった」と、勝負強さを絶賛した。

 2年目にして開幕4番を任されるも、5月には2軍落ちを経験。再昇格後は少ないチャンスで結果を残し続けている。この日も5試合ぶりのスタメンで初回に左前適時打、六回には左越え二塁打を放ち、プロ初の猛打賞をマークした。本職の三塁に加え、外野でのスタメンも増加している難しい状況下でも、7月は打率・381と好調をキープ中。「開幕からずっとチームに迷惑をかけている立場。後半戦はしっかり存在感を出して、前半戦の分も返せるよう頑張っていく」と、満足することなく快音を響かせ続ける覚悟を示した。

 グラウンドでは鋭い表情が印象的だが、家に帰ると一変する。昨年から家族に迎え入れたトイプードルの「トト」は、自身の背番号にちなんで命名。自身がトイレに行った際にはドアの前で帰りを待つほどなつかれており、そのけなげな姿に佐々木もメロメロ。愛犬の存在が日々の激闘に癒やしを与えてくれている。

 チームは前半戦の最終戦を白星で締めくくり、35勝50敗4分けの5位で折り返し地点を迎えた。借金15からの巻き返しは容易ではないが、3位・ヤクルトまで6ゲーム差と、チャンスはまだ残されている。「前半戦は終わったのでしっかり切り替えたい。後半戦もまだまだ続く。諦めることなく一戦一戦、熱くともに戦っていきましょう」と、ヒーローインタビューを締めくくった佐々木。逆襲の先頭に背番号10が立つ。

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