広島・坂倉「情けなかった」初回凡退の悔しさ晴らす三&五回タイムリー 存在感を示すも無念サヨナラ負け
「ヤクルト5-3広島」(24日、神宮球場)
広島・坂倉将吾捕手(28)が2本の適時打を放ち、存在感を示した。先制直後の三回に中堅への適時三塁打を放つと、五回には右前へ3点目となる適時打とした。母校・日大三が夏の高校野球西東京大会で準決勝敗退した直後の神宮のグラウンドで、先輩が意地の活躍を見せた形。しかし、チームは延長十二回の死闘の末、今季6度目のサヨナラ負けを喫した。
必死の形相で二塁を回り、坂倉は三塁へと滑り込んだ。今季初となる三塁打は貴重な適時打。「1打席目にチャンスで抑えられて情けなかった」。悔しさもバットに込めた気迫あふれる一打だった。
初回は1死二、三塁の好機で打席を迎えるも、相手先発・高橋の前に空振り三振。唇をかみしめながらベンチへと歩を進めていた。次打者・小園も左飛に仕留められて、絶好の先制機を逸した。
その流れがあった中、三回はファビアンが先制犠飛をマークした直後に中堅への適時三塁打。鋭いライナー性の打球を中堅手・丸山和がファンブルする間に三塁まで進んだ。塁上では軽やかに三塁ベンチに向かってガッツポーズ。「やり返せました」と息を吐いた。
さらに五回1死一、三塁ではバットを折られながらも、右前へ運ぶ適時打。「チャンスで回って来たので、しっかりランナーを返すことができて良かったです」と振り返った。
これが7日・ヤクルト戦(マツダ)で逆転サヨナラ2ランを放って以来の1試合複数打点。1試合で2本の適時打を記録するのは、5月30日・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来となった。
試合前の時点で7月の月間打率は・188。29打席連続無安打だった時期もあり、4番として「迷惑をかけている」と話すこともあった。「急には(調子は)上がらない」と受け止め、日々、打撃を試行錯誤している。
この日の神宮は午前から夏の高校野球西東京大会の準決勝が行われ、坂倉の母校・日大三は5年連続となる決勝進出を懸けて創価と対戦。惜しくも4-7で敗戦していた。その数時間後、先輩の坂倉は後輩たちが悔し涙を飲んだ場所で活躍をしてみせた。
しかし、チームは終盤に勝ちパターンのハーンと遠藤が失点して、試合を振り出しに戻された。その後、引き分けまであと1死のところで8番手・菊地がサヨナラ2ランを被弾。肩を落とした高卒2年目右腕は「打者を抑えることだけに集中していたが失投だった」と話した。
坂倉自身も終盤の3打席は無安打で、延長十二回の6打席目では、日大三の3学年後輩である広沢に空振り三振に仕留められた。チームは再び、今季ワーストタイとなる借金「15」。4時間半に及ぶ激闘の結末は悔しいものとなった。
