広島 昨季と同じ日に自力V消滅 借金14は昨季の倍以上 新井監督「一戦一戦大切に戦うだけ」
「巨人3-1広島」(20日、東京ドーム)
広島が今季84試合目にして、自力優勝の可能性が消滅した。初回に1点を先制するも追加点を奪えず、六回に先発の床田寛樹投手(31)が逆転を許して2連敗。チームは開幕カードでの3連勝以降、3連勝以上は一度もなく、低空飛行が続く。借金も今季ワーストタイとなる14。それでも新井貴浩監督(49)は前を向き、一戦必勝の姿勢を貫いた。
開幕から波に乗ることは一度もなく、この日を迎えてしまった。同率首位を走る阪神、巨人との差が11・5ゲームに拡大し、自力優勝の可能性が消えた。新井監督は「一戦一戦、大切に戦うだけ」と強調した。
7月20日の自力V消滅は、くしくも昨季と同じ日となった。異なるのは借金の数だ。順位はともに5位だが、昨季は借金6だったのに対して今季は14。消化試合数に差はあるものの、倍以上の負け越しを喫しており、厳しい戦いぶりがうかがえる。
試合は初回にファビアンの一発で先制するも追加点が遠く、徐々に重苦しい展開に。そして先発の床田は相手打線が3巡目に入った六回に捉えられ始め、2死満塁から笹原に走者一掃の適時二塁打を浴びた。
「ランナーをためてドカンと打たれると試合が決まってしまう」と登板前に警戒していた左腕。先頭打者と四球に細心の注意を払ってマウンドに立っていたが、六回は先頭から連打された。1死から坂本に四球を与えて満塁となり、決定的な一打を食らってしまった。
意識はあっても、止めることはできなかった。新井監督は「あそこでもうひと踏ん張りというところだった」と語り、6回8安打3失点で4敗目となった床田自身は「『粘り切れなかった』という感じですかね」と肩を落とした。
打線は逆転を許した直後の七回に2死満塁の好機をつくった。しかし、名原が右飛に倒れて無得点。「甘いところに来た真っすぐを振りにいけた中で、ミスショットをした」と悔しさを爆発させながら、バットを地面にたたきつけた。
“気合と根性”を前面に押し出し、リードオフマンとして奮闘する若武者は「これだけ試合に出させてもらっているので、もう『経験』とか言っている場合じゃない」と若手であることを言い訳にはしない。「あそこで1点でも取れていたら、試合の流れも違ったと思うし、流れを切ったことは間違いない。ひたすら練習するしかない」と唇をかみしめた。
次なる戦いはまたすぐにやってくる。どんな状況でも闘志を燃やし、勝利だけを追い求める。
