広島・小園 プロ初の代打弾で逆転勝利演出 17試合ぶり先発外れ「結果が出ていないので当たり前」「信頼取り戻せるように」

5回、代打で反撃の2ランを放ち、勝田(右)とハイタッチする小園(撮影・園田高夫)
5回、代打で反撃の2ランを放つ小園(撮影・園田高夫)
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 「ヤクルト6(降雨コールド)8広島」(20日、神宮球場)

 雨にも負けずじゃ~!広島が3点ビハインドから試合をひっくり返し、七回表降雨コールド勝ちを収めた。17試合ぶりのベンチスタートとなった小園海斗内野手(26)がプロ入り後、自身初の代打弾となる今季1号2ランを放って逆転劇の流れを創出。チームの神宮での連敗も7でストップし、価値ある勝利の立役者となった。

 水分を吸い尽くした帽子から滴がしたたり落ちる。ベース周りの土には水が浮き出て、地面に打ち付ける雨粒の音は声援をかき消すほどだった。そんな悪条件下で鯉ナインが意地を見せた。3度にわたる降雨中断を挟みながらの勝利。3点ビハインドという暗雲を攻撃陣がバットで振り払った。

 反撃ののろしを上げたのは代打・小園だった。1-4で迎えた五回無死一塁で打席に入ると、先発・松本健の初球を強振。「なんとかつなぐ気持ちでいった結果、良い感触で捉えることができた」。ライナー性の打球は右翼ポール際のスタンドに飛び込む2ラン。振り続ける雨の中、このイニングに3点を奪って試合を振り出しに戻した。

 小園自身、今季250打席目での1号アーチ。打点を記録するのも5月23日・中日戦(バンテリン)以来、約1カ月ぶりだった。昨季の首位打者はここまで打率2割台前半をさまよう。前日、19日の同戦では遊撃守備でも手痛い送球ミスがあり、敗戦につながっていた。この日は5月28日・ロッテ戦(マツダ)以来17試合ぶりのスタメン落ち。試合前練習ではバットを黙々と振り込む姿もあった。

 ベンチスタートは「結果が出ていないので当たり前だと思う」と受け止める。代打本塁打はプロ8年目にして初。前日の試合後に「ミスを取り返すことに期待したい」と話していた新井監督も「良い打撃だったと思います」と評価した。

 その後、4-4の六回に菊池とファビアンに2点適時打が飛び出し一挙4得点。決勝の勝ち越し打を放った菊池は「みんながつないでくれた。その次につなげられて良かった」と振り返った。いつ降雨コールドが宣告されてもおかしくなかった状況下で五、六回に生み出した計7得点は大きな意味を持った。

 これでチームの連敗は2で止まり、交流戦明けのリーグ戦再開後初勝利にもなった。本来、中軸を担うべき打者である小園は「信頼を取り戻せるように。しっかりと積み重ねていけるように」と自らに言い聞かせるように前を向いた。早期の巻き返しへ、雨中での逆転劇を浮上の足掛かりにしていきたい。

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