広島・ファビアン 復活へ3号ソロ 1軍復帰後初アーチ「ちょっと詰まったけど良い反応」
「広島2-5日本ハム」(4日、マツダスタジアム)
広島が雨中の激闘に敗れた。延長十二回に塹江が2死一、二塁のピンチを招くと、代わった益田が山県と万波に適時打を浴び、力尽きた。借金は今季ワーストタイの12に膨らんだが、サンドロ・ファビアン外野手(28)が1軍復帰後初アーチとなる先制の3号ソロを放った。
復活を告げる快音がマツダに響いた。苦しむファビアンにようやく笑顔が戻る。ダイヤモンドを軽やかな足取りで一周し、ベンチで待ち構えるチームメートとハイタッチ。「ちょっと詰まったけど良い反応で押し込むことができた。ホームランになってくれて良かったです」と、久々の一発に胸をなで下ろした。
0-0で迎えた二回1死だ。相手先発・柴田に対し、カウント1-1から150キロの直球を捉えた。走り出した直後は下を向いて悔しそうな表情を浮かべたが、打球はぐんぐんと伸びて左翼フェンスを越える先制3号ソロ。4月12日・DeNA戦(横浜)以来となるアーチは、「体に近いボールを積極的にスイングすることができました」と、自身も納得の一振りだった。
四回先頭で迎えた第2打席でも左前打を放ち、今季5度目のマルチ安打をマーク。これで3試合連続安打とし、本来の打棒を取り戻しつつある。開幕から調子が上がらず4月24日に降格。5月29日・ソフトバンク戦から再昇格し、「すごく状態は上がっている」と自信をのぞかせていた中、5試合目で復帰後初本塁打となった。
その後、逆転を許し、1点を追いかける展開となった九回に打線が意地を見せた。守護神・柳川から先頭の代打・勝田が四球で出塁。けん制悪送球と犠打で1死三塁の好機をつくると、1番・名原が151キロを中前へ運ぶ同点適時打をマーク。総立ちとなる本拠地の中心で大歓声を浴びたニューヒーローは、塁上で雄たけびを上げて感情を爆発させた。
自身初の交流戦。ここまで全試合でスタメン出場し、存在感を放っている。「目標は全打席ヒット。目標が高いと言われるかもですけど、気持ちだけは負けたくない。必死に食らいついていくだけ」と話す若鯉が、またしても気合と根性の一振りでチームを救った。
七回の守備では1死から試合開始前から降り続いていた雨が強まり、約20分間の中断を挟んだ一戦。チームは3日・日本ハム戦で連敗を「6」でストップさせていた。雨中の中、赤ヘルは一丸となって激闘を演じた。
