広島・新井監督 「まだ始まったばかり」12年ぶり交流戦開幕4連敗 ヒット1本でも「良い当たりが何本かあった」借金10

5回、左飛に倒れたものの、白い歯を見せながらベンチに戻るファビアン(撮影・北村雅宏)
8回、選手交代を告げる新井監督(撮影・北村雅宏)
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 「ソフトバンク2-0広島」(29日、みずほペイペイドーム)

 広島が2022年以来4年ぶりの1安打零敗を喫し、今季ワーストの借金10に達した。5月に借金10を背負うのは12年以来14年ぶりの屈辱。交流戦も14年以来12年ぶりとなる開幕4連敗となった。最下位・中日にも0・5差に迫られる厳しい状況だが、新井貴浩監督(49)は「まだ始まったばかり」と交流戦での巻き返しへ力を込めた。

 鯉党にとっては光を見いだすことすら難しい一戦。先発・玉村は奮闘したが、打線は相手先発・大関に1安打完封星を献上した。3連敗で乗り込んだ鬼門の地・福岡で悪い流れを食い止めることはできなかった。ただ、希望はある。指揮官が言うように交流戦は「まだ始まったばかり」。盛り返す機会が残されている限り、前を向く。

 打線は指名打者にモンテロを据え、この日から約1カ月ぶりの1軍昇格を果たしたファビアンを「7番・左翼」で起用。3打数無安打だったが、外野にライナー性の鋭い打球を飛ばした。指揮官は「(試合全体で)ヒット1本だけど、ファビアンにしても良い当たりが何本かあった。捉えた打球が正面にいったり、相手の良いプレーでアウトになったりとか、そういうのもあったと思います」と結果だけではなく、内容にも目を向けて全体を見渡した。

 その中で小園も4戦ぶりにスタメン復帰した。24日・中日戦(バンテリン)での遊撃守備を新井監督から「ああいうプレーをされると、チームの士気が落ちる」と厳しく評価され、二回の守備から途中交代。その後はベンチスタートが続いていた。

 こちらも3打数無安打で快音は聞かれなかったが、「今日はスタメンで行こうと思っていた。ヒットは出なかったけど、いい姿でプレーしていたと思います」と指揮官は評価した。小園自身も「良い感じに捉えて、相手の正面にいった打球も多かった。そこは仕方ないかなと思います」と切り替えを強調した。

 チームは今季ワーストの4連敗。1安打零敗は22年7月29日・中日戦(マツダ)以来4年ぶりの屈辱となった。敵地球場がペイペイドームに改名後のソフトバンク戦は1分けを挟み8連敗となり、球場名がヤフオクドームだった18年6月17日に勝利して以降、約8年にわたって勝利から遠ざかるなど、苦しい数字が並ぶ。

 この日、チーム唯一の安打となる二塁打を放った菊池は「『やってやろう』、『勝ちたい』という気持ちはみんな持っている。その中で気持ちだけではなく、冷静に流れを見たりすることが全員でできれば。それができれば絶対に良くなると思う」と語った。またすぐに次の戦いはやってくる。ここからはい上がるため、チーム全体で必死にもがいて前に進み続ける。

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